目が覚めたとき幸穂は病院のベッドの上にいた。
ベッドのそばにお母さんがたっている。「幸穂目覚めた?大丈夫?」
「うん。私なんでここにいるの?」
お母さんは悲しそうに答えた。
「腹痛で病院に行って診察室に入ったとき幸穂倒れたのよ。幸穂盲腸だったのよ。いつもの腹痛だと思って甘く見てたわ。ごめんね。」
「ううん、お母さんのせいじゃないよ。」
「お腹の痛みはどう?」
「まだ少し痛いけどだいぶ楽になったよ。」
「そう、良かった」
「で、これからのことなんだけどしばらく入院することになったの。」
「えっ?どれくらい?」
「一週間くらいだって。学校にも電話しといたから安心してゆっくり休みなさい。」
「…うん。」