「父さん…俺は知りたいよ。
だから、教えて?」
俺だって覚悟は出来てるよ
この部屋に来たのも全部知るため
「はぁ…………
後悔するなよ?」
「うん……
大丈夫だよ」
父さんは一度深呼吸をして
俺の方を真っ直ぐみた
あまりにも強い眼差しだから、逸らしてしまいたくなる。
「章吾と約束したのは、
俺の子供と章吾の子供を
将来結婚させようってことなんだ」
ドクン…ドクン…
「お互いの子供を結婚させて、いつまでも笑っていたいって…
それが夢だった……
今のお前達に対して残酷過ぎる言葉だな…」
ねぇ、父さん
その言葉出来れば
父さん達が生きてる時に聞きたかったな…
そしたら笑って受け入れたし、
もっと早く紅莉に気持ち伝えてたよ
なのに、こんなのってないよ…

