やっと俺の知りたい事にたどり着く
それに比例して俺の鼓動も早くなり、喉も渇いてきた
「約束って……なに?」
「…………」
「父さん!!答えてよ!!」
中々答えてくれない父さんに苛立ちを隠せない
すぐそばまで答えは出てるのに、それがなんなのか分からない
もどかしくて
急かしている
そして長い沈黙
黒をベースにした部屋に沈黙はマッチしている
「………これを知ったら………
お前達姉弟の仲が離れていってしまうと思うんだ……
それでもいいか?」
ゆっくりとした口調だけど
言葉には重みがあって
俺はそれにひるんだ
俺と紅莉の仲が今のままではいれなくなっていうこと?
それが約束の内容を知る代償?
俺は…………
それでも…………
知りたい。

