あたしの体は突然何かによって 抱きしめられた そして、低い声 触れたことのある感触 「何してるんですか? 京野先輩」 「こんにちは。 弟くん」 「こんにちは。 先輩」 「け、圭?」 「ん?何してんの? 紅莉?」 怖い 怖過ぎて後ろを振り向けない 確かに...圭だよね? なんでいるの? あたしが何処に行くとか行ってないよ? 気まずくなって 思わず下を向く ピリピリとした雰囲気が漂う中 京野陸が口を開いた 「デートしてたんだ。 紅莉とね」 その発言に肩が揺れた そして圭が口を開いた