「知らなかったの?」 呆然とするあたし そんなあたしに対して 京野陸はセットした髪の毛をクシャと潰して 「俺、今日転校して来たんだった」 京野陸も呆然 あたしは口を開いて 「京野くんって天然だね」 「そう?」 「うん... なんていうか..後先考えてなかったでしょ?」 「うん」 「あれっ?紅莉だ」 その声は... 「圭...でしょうか...?」 「そうだけど。 その人誰?」