君がいた…

「翔くんに言ったら…宏史に会いたいって…言い出すから…。」

とめどなく流れる涙を拭うことなく

母親は 話続ける…

「会って…
宏史と一緒に暮らしたいって…
そう…言われたら…
宏史だって…」

「母…さん?」

困惑顔の宏史が

母親の肩に手を置こうとした

その時―

「宏史だって
私達を置いて…あっちに帰っちゃうと思ったから!!」

そう言って

両手で顔をおおってしまった…

「なに…言ってんだよ…。」

ため息まじりに

つぶやいた宏史は

母親の肩に手をおき 顔を覗き込んだ。