君がいた…

「双子って
男?女?」

美星の手を握ったまま
質問を開始する宏史。

「男の子よ…。」

宏史から目をそらさずに答える母親…

「どっちが 兄貴?」

「宏史よ。」

「名前は?」

「翔(しょう)。」

美星の手を

少し強く 握った。

そんな宏史を

美星は

心配そうな面持ちで見つめる。

「翔…は…
俺の事…知ってる?」

その宏史の質問に

母親は 目をそらせてしまった…

そして…

「まだ…
知らないわ…。」

その答えに

軽くショックを受けた宏史は

「なんで…」

と つぶやいた。

それに かぶせるように母親は

「私が…
まだ 言わないでって頼んだの!」

「…え?」

母親の目から

また 涙がこぼれた…