ぜんぶはじめて



席に着こうとすると、悠が


「お前ちょっと来いよ」
と言い、私の腕を引っ張った。


どうしよう……昨日の事話したほうがいいのかな………
空き教室に連れてかれた。


「…美紀昨日なんかあった?」


迷ったけど
「………なっなんにもなかったよ…?」
としらを切った。


「じゃあなんで電話でない?」


「………えっと……」


やばい泣きそう……
りっくんがあんな事しなければこんな事にならなかったのに………


「…美紀?」


「……………悠……キスして?………」


「………っは!?」


悠は、目を大きく開く。


私はりっくんのキスを消したかった。
悠を心でいっぱいにしたかった。


焦ってる悠の腕を引っ張って私からキスをした。


すると悠は
「……美紀欲求不満?」
と笑いながら言う。


こっちは悩んでるのにーっ!!!


すると悠は

「………もっかいしよっか?」って言って首を傾ける。


「……うん……」


悠は私にキスをする。
だけど、すぐ離れるから、


「……もっと…」
と私らしくない事を言う。


悠は馬鹿にしたように
「随分素直だね?」

って言う。

その姿にドキドキする。