貴方が居ない外界の、

酸素を吸い、


少しずつ、遮断されていきました。

あたしと皆の間には、

見えない、偏見が引かれました。


ぱたりと、閉まったドアには


中に隠される人がいました。


何も無かったように笑う皆の下で

世界は廻るらしいんです。


全部、絵本の話だったら良いね、今も。


(餓鬼の傷)