散ってゆきたいよ、 解放されたい。 世界の残雨に、 愛しがるのは、またその後で良いよ、 散ってゆきたい… 疲れたとか、そんなんじゃなくて、 辞書にも 心にも 載っていない。 たまに海から覗く 僕に 気付いたり 気付かなかったり それでいいや。 僕の香を探す人がいるだけで、 散ってゆく理由の 助けになる <藹藹〉