「なぁ、ちか、いい加減勉強せんでえぇの?あんた、毎日毎日寝てるだけやん。落ちるで。えぇの?」 …平和はまだ完全じゃなくて、 初めての「ジュケン」が虚ろっている。 さっきから何も考えずに お気に入りのノートに「饂飩饂飩饂飩うどん…」 と淡々と書いてたから、 お母さんの声が目の前をするりと落ちて脳に無理やり聞こえた。