『結衣ちゃん。大丈夫?』


時間を置かずに届いた京香からの返信に、結衣は安堵した。


『京香さん、助けて……』


『大丈夫よ、すぐに行くわ。安心して』


『ありがとうございます。待ってます、待ってますから……』


京香が来てくれる……。


わたしを助けに来てくれる……。


京香とのメールのやりとりを終え携帯電話をたたんだ結衣は、ゆっくりとキャビネットを開け、睡眠薬を取り出した。