放課後。 直と帰ってたら車が一台前にとまった。 無意識に直の手をにぎる。 見覚えのある顔。 「涼…?」 「菜々…!!」 涼は驚いたかおをして車を降りた。 「菜々…また学校行けるようになったんだ…」 「うんっ、涼のおかげだって思ってる。本当にありがとう」 「俺はなにも…あ、時間また連絡するよ」 「うん、まってる」 目の前を通りすぎた車。 「いこっ」 涼が普通でよかった… それだけでなんだかしあわせになれた。