その場から動けないあたしを見向きもせずどこかへいく玲於奈。 バタン と荒く閉められた扉を見つめることもできなかった。 こんな夜中にどこいくの? さえも聞けなかった 包丁を見つめる。 いまなら死ねる… 包丁なら 確実に… リスカ その言葉があたしの頭をよぎった。 誰も止める人はいない。 けど… 「死ねない…」