『よぉ!さっきいきなり走り出したからビックリしたじゃねーか!お前のお母さん,今日仕事だろ?お袋が晩御飯食いに来いって』 会いたくない人に会ってしまった。 『あたし,ご飯ぐらい作れるから。』 直が遙のこと好きって知ってて直んち行きたくない。 苦しくなるだけだもん。 『じゃあ』 そういってドアを閉めた。 『おいっ、菜々!?』 直の声を無視して部屋に戻った。