フメリエ家からの帰路途中。
ガイはあの老人に杖を当てられた方の手―――右手を眺めていた。
見ると右手には謎の黒い紋章が掘られており、痛みは感じないのだが、かなり目立つ程のものだった。
ガイはそれをキルに見られるのが嫌だったのか、右手を皮の手袋でおおってしまった。
「…何やってるの?」
キルはガイの謎の行動に気づいたのか、手袋をはめているガイの右手をまじまじと見る。
それに気付いたガイは、右手をサッと後ろに回した。
「寒かったから手袋をつけてただけだよ」
「なんで右手だけ?」
キルはガイに近付き、さらに右手を見ようとする。
しつこい奴だ…そう思ったガイは、何も無い左手にまでも皮の手袋をはめた。
「僕は寒がりなんだよ。氷河に行った時も君と違って寒がってただろ?」
「うーん…なんか納得しないけど…まぁ良っか!」
キルはガイの前方をスキップしていった。
しばらくこの手袋は取れないな…ガイは自分の両手を恨めしそうに見た。
ガイはあの老人に杖を当てられた方の手―――右手を眺めていた。
見ると右手には謎の黒い紋章が掘られており、痛みは感じないのだが、かなり目立つ程のものだった。
ガイはそれをキルに見られるのが嫌だったのか、右手を皮の手袋でおおってしまった。
「…何やってるの?」
キルはガイの謎の行動に気づいたのか、手袋をはめているガイの右手をまじまじと見る。
それに気付いたガイは、右手をサッと後ろに回した。
「寒かったから手袋をつけてただけだよ」
「なんで右手だけ?」
キルはガイに近付き、さらに右手を見ようとする。
しつこい奴だ…そう思ったガイは、何も無い左手にまでも皮の手袋をはめた。
「僕は寒がりなんだよ。氷河に行った時も君と違って寒がってただろ?」
「うーん…なんか納得しないけど…まぁ良っか!」
キルはガイの前方をスキップしていった。
しばらくこの手袋は取れないな…ガイは自分の両手を恨めしそうに見た。

