──キーンコーンカーンコーン…

「…ふぁ…ぁ…よく寝た。」

呑気に伸びをした悠理に保地が吠える。

<ばっかじゃないの!先生に叩かれても起きないし、帰りの時間になっても起きないし、だあぁ!今何時だと思ってるの!?>

「んー…7:30……7時!?」

<悠理のばかちーん!!!!!!>

保地の叫びが夜更けに轟く。辺りはすっかり暗くなっており、さすがの悠理も慌てて学校を後にした。