「あ、もしかして俺邪魔しちゃった?」 「うん、邪魔されちゃった」 栗原さんは笑顔で言う。 そんなにはっきり言わなくても……。 「あー…じゃあこれ以上邪魔しちゃ悪いから帰るね」 俺が空気を読んで帰ろうとすると、志賀野は必死で止めてくる。 「テメッ!空気読めてねーよ!待って!俺まだお前と一緒にいたい!」 「…何か俺志賀野に口説かれてるみたいになってんだけど」 よく見ると志賀野は鼻血を出している。 何したんだ、コイツ。