…が、相手もパンチ一発で負けるほど弱くはありません。




でなければ最強最悪、卑怯者で有名な志賀野くんに、わざわざ自分から絡んでくるわけがないのです。









「そんなんでやられっかバーカ!!」





たれ目は志賀野くんの右頬を殴りました。




「このたれ目野郎ォォォ!!俺様の顔に二ヶ所も傷作りやがったなドアホ!!」





志賀野くんはぶちギレ、たれ目の胸ぐらを掴むと、強烈な頭突きを食らわせました。






「ぐ…っ」



たれ目の額は内出血を起こし、おそらくたれ目の意識は朦朧としているでしょう。








そこにさらに一発。







ガッ!!











いやいや、相手が戦闘不能になったからといって攻撃をやめるなんてことを彼がするわけがありません。




自分の気がすむまで殴る。


それが志賀野くんです。