「おいチビ」


「あ?誰がチビだよ」






新谷くんの本性が現れ始めたのでしょうか。

新谷くんはたれ目と一緒にいた何の特徴もない地味な男に声をかけました。


しかもチビ呼ばわりで。







地味すぎて気付かなかっただけで、この男には『チビ』という特徴があったのです。








「テメェしかいねーだろーが」


「何だテメェ…」


「あのたれ目連れてさっさと帰れよ」


「は?ムリムリ。何のためにバカ高のお前らに絡んだんだっつーの」


「バカって言うな死ねチビ」








新谷くんは一言だけ言ってチビを殴り飛ばしました。