親友になれないかな?


そう、結弥君が言ってくれた。


……素直に、嬉しかった。


「……いいの、かな?俺と……真結が親友になって……」


本心で思ってくれているのか、不安だった。


「なってほしいんです。俺は、真結先輩はもちろん、こんな俺を好きになってくれた、お兄さんのことも好きですから……お互いに好きなら、きっと、親友になれるって……」


結弥君の真っ直ぐな瞳に、嘘や偽りはなかった。


俺と真結は、顔を見合わせて、


笑顔で深く、うなずいた。





禁断トライアングルは



怒りや悲しみを奏でるが



いつかは必ず



綺麗で美しい音を奏でる





禁断トライアングル end.