「守ー」 「朝だよー守ー♪」 いつもより上機嫌な詩音が俺の名前を呼ぶ。 「なんだよ〜 もう少し寝かしてよ」 「自分から買い物誘ったくせにー。おいてくよ〜」 少し膨れっ面の詩音も可愛い。 「行く行く」 俺は眠たい目を擦りながら体を起こして支度をした。 そんな普通の日だった。 もしこの時ゆっくりしていれば… あんなことにはならなかったかもしれない。