さくらいろ *




それから


補習のたんび何故か


あの女を見るようになっていた




ある日


翼が熱で補習は俺が一人だった





コロコロコロ...


コツン




俺の足に何かあたった


「野球ボール?」



あたったのは     そう 野球ボールだった



「すいませーん。野球ボール行きませんでした?」




パタパタと走ってくる足音




あ…


渡瀬亜美。。。



俺は無言で渡瀬にボールを渡した



「ありがとうございますっ」



その時 ニッコリと笑った渡瀬





それから


夏休みが終わっても

グランドのわきの道を通るたび




渡瀬を探している自分がいた



俺はあの日


渡瀬の笑顔に一目惚れをしていたんだ



不良の俺が片思いとかキモイと思った



でも 渡瀬のあの笑顔を忘れる事はできなかった