『うそ……』 『…………』 駿介さんは昔から霊感が強くて 色んな声が聞こえると言っていた。 『あれが、涙の声だとしたら……』 駿介さんは 私の瞳を じっ……と見つめて 『君は俺の運命の人なんだ……』 は…………? ゆたかの遊ぶ甲高い声も 近くの木々の騒めきも すべてが 耳を通り超す。