少しの間、ボケッと考えていると 横から智子が頭をコンって叩いてきた。 『あたっ……。』 『姉ちゃん、兄さん帰ってきたのに何をボケッとしてんのよ。』 『いや……何でも。』 『なら、良いけど。』 きっと、涙の変な夢の話しなだけよね。 気にしない。気にしない。 私は その涙の夢と 兄さんの言った 『俊輔』さんを合わせるのは頭の中から消した。