唯歌が絵入り時計を仏壇に置き直しに席を立つ。 『パパ、笑ってるね』 『え……?』 ふと、唯歌が涙の写真を見て そう言った。 『パパが笑ってるなら、 何時までも泣いてちゃダメなんだよ』 何を意味してるのか その時は分からなかった。 ただ、不自然に俊輔さんの存在を感じるだけで………。