夜になり、複雑な心境の中 4人で食卓を囲む。 テレビの音だけが厭に響く。 『…………』 『…………』 誰も口を開こうとはしない。 『……ねぇ、』 カタン 私が何と無く話をしようとした時だった 居間の涙の仏壇から 絵入り時計が虚しく落ちた。 『……涙か……』 呆然と俊輔さんが呟く。