ラブソングが聴こえる

私はもう緊張で気持ちがいっぱいいっぱいでHARUのそんな質問に


「はい。」か「いいえ。」で答えるしか出来なくて、パンを口に運びながら必死に首を縦に横に振続けた。


だから会話という会話には結局ならなくて、HARUが質問して私が答えるって形がずっと続いた。


なのにHARUは諦めたり、嫌気がさすこともせず、根気よく私に話しかけて会話の糸口を探してくれてた。


途中からは私のいっぱいいっぱいの様子に気付いたのかもう何が好きか嫌いか、知ってるか知らないか


2択で答えられる質問しかしてこず、私が答えると「そうっ。」といって優しく笑うと


次の質問といった風に会話は繰り広げられていった。


会話の途中でHARUがじっと私の横顔を見てるのに気付いて私は食べるのをやめHARUの方を向いた。


HARUは右手で私の頬に触れると親指で私の唇の端を拭った。