『やっぱ付き合ってるって噂があるだけあって二人の息ぴったりだなぁ。』


と野次馬根性丸出しのことを撮影を見ながら考えていると撮影が終わったのか


HARUが上半身裸でこちらに歩いてきてるのを目の端で捕らえた。


だんだんこっちに近づいてきてはいたが脳内で芸能リポーター張りの妄想をしている私には


それを意識することもなく新しくセットするために慌しく動き回るスタッフを


焦点の合わないめで見つめていた。


HARUが私の目の前まできたために周りが少し暗くなってその美しいすぎる上半身に視界をさえぎられた。


「何を考えている。」


私はさえぎられた視界とその言葉にはっとして妄想世界から帰ってきた。


HARUと視線を合わせようと上を見上げたけど


少し汗ばんだ身体に潤んだ瞳、髪のセットが少し乱れて額から流れる汗を拭うHARUは


いかにも行為の後ですと言わんばかりの色気をかもし出している。


汗がセットや証明のライトに反射してHARUの周りだけ


キラキラと光輝いていた。