この業界はその日暮らし。


明日はどうなってるなんて分からない。


ある意味ギャンブルだ。


私は大きく巡ってきたチャンスを少し怖く思いとまどったが、潰されること覚悟で望む事にした。


「菜々!!」


真智子さんがせかすように私を呼んだ。


「私…私、頑張ります。やらせてください!!」


とまどいの表情から一変して、私は視線をあげ真っ直ぐにHARUを見て勢いよくそういった。


HARUは私の言葉に満足してうなずくと


「大丈夫だ。」


と言って少し微笑んだ。