「わ…分かった。けどHARU君代わりに誰が歌うんだい。


タイアップは君たちのバンドか君がソロでしてくれるのかい??」


「いやっ。歌詞が女性目線だから女の方がいいだろう。」


「じゃあ誰がするんだい?この中で歌手活動してるひとなんて…」


「いるだろう。一人。この番組にも出るやつがな。」


そう言ってHARUは私に視線を向けていた。


私は事の成り行きを頭の片隅で聞きながら、意識は次の仕事の事や


『ぁぁHARUって睫毛長いなぁ』なんていう人間観察に集中してたから


自分に周りの視線が集中してる事に気付きもしなかった。


だからなんか違和感を感じて周りの集まった視線を見たときには


「えっ!?何!?」


と周りからしたらわけの分からない事を言っていた。