空より青く、海より青く。




「…なんで相田が?」


俺の眉間に皺が寄る。



「……友達がねっ…あたしと隆文さん……別れた理由…し…知らなくて……ヨリ戻しなよって………」



つまり、付き合ってた理由も別れた理由も知らない美空の友達が、美空と相田隆文との仲を復縁させようと気を遣って相田を呼んだ、ということか。



「…友達が…途中で抜けて……あたし…隆文さんと……ふ、ふたりになって…………」



……嫌な予感が、全身を突き抜ける。



「ふたりきりにさせられて、…なんかされたのか…?」



冷静を保とうとしているのに、俺の声も少し上擦る。


美空は、滝のように流れる涙を拭いきれないまま、小さな声で言った。




「…無理矢理、だ…抱きしめられて……き……キスされ…っ……」











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