「…なんで相田が?」
俺の眉間に皺が寄る。
「……友達がねっ…あたしと隆文さん……別れた理由…し…知らなくて……ヨリ戻しなよって………」
つまり、付き合ってた理由も別れた理由も知らない美空の友達が、美空と相田隆文との仲を復縁させようと気を遣って相田を呼んだ、ということか。
「…友達が…途中で抜けて……あたし…隆文さんと……ふ、ふたりになって…………」
……嫌な予感が、全身を突き抜ける。
「ふたりきりにさせられて、…なんかされたのか…?」
冷静を保とうとしているのに、俺の声も少し上擦る。
美空は、滝のように流れる涙を拭いきれないまま、小さな声で言った。
「…無理矢理、だ…抱きしめられて……き……キスされ…っ……」
.:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:.



