しばらく歩くと、シェリアがいました。

「あちらでございます。」


王太子はシェリアをみて、小さなため息をつきました。

それでも尚、王太子と父親に気付かないシェリアは目をつぶって歌っていました。


王様は、シェリアの父親と一緒に、静かに家のほうへ戻りました。