フラッシュバック


逹八は、ぎくしゃくと、
両手を動かし始める。
そして、右手で右目を、
左手で左目をえぐり出す。
えぐり出された目は、
逹八の手の中で分解して粉状になり、
それも消えて行く。
眼のあった場所は、
まっくらな闇がぽっかり穴を開ける。

逹八「ハハハハハ!!
大神!!
オレの勝ちだ!!
これでオレは、もう前の居る
現実空間からの視覚情報には影響されない。
友香に使ったのと同じ手はつかえんぞ!!
ハハハハ!
友香が消滅しても、
『フラッシュバック』のサイトは残る。
この世の中のすべての人間に
『フラッシュバック』を見せて、
どいつもこいつも、悲惨な記憶を
無限に蒸し返させてやる!!」