それを見て、朝子と真理は、 壁際で座り込んで、手で目をふさぐ。 大神は逹八とにらみあう。 逹八「大神、やるじゃないか!? 友香は、いまのお前の策で、 ……消えちまった!! 『虚実皮膜空間』から消えてしまった!! なんてことをするんだ!? オレたちはな、たった二人だけの 身内だったんだぞ!? なのに……! なのに……!!」 逹八の歯軋りが聞こえる。