それから数日の間、俺の病室には、ひっきり無しに客が訪れる。



「堅二さ〜ん」

そう言いながら病室に駆け込んできたのは、舎弟のナオキとヨウスケ。

俺のベッドの横にしゃがみ込み、子供の様にオイオイと泣き出した。


「…心配かけて悪かった。」


俺は子供をあやすように、二人を胸に抱いた。


そして、後に続くように、舎弟頭のリュウジさんと、若頭のシュウイチさんが入ってくる。



アニキ達がやって来ると、病室が異様な空間となる。


俺は、相部屋じゃないことに、改めて胸を撫で下ろした。


当然他の患者の迷惑になるから、病院側も患者を選んで部屋を割り当てるのだろう。