「あーーー!!もうっ!

何なのよ!あの態度!」

ユウコは眉間に皺を寄せて怒りを露にした。

「私たちの仕事を完全にバカにしているわ!
経理がいないと会社は成り立たないのに!」

確かに…

「さっきの高山さんの言葉は度を過ぎているかもね…」

私は冷えすぎた会議室の温度を調整するため、エアコンのリモコンを、手にしながらユウコに笑いかけた。


「あそこまで言うからには、さぞかし素晴らしいプレゼンを見せてくれるんでしょ」


きっと高山のプライドは打ちのめされる…

今回、ピュアリスの仕事がコンペになった経緯を、私たち二人は聞いているだけに、余程の出来映えでないと専務が納得しないのは目に見えていたのだ。