天使への判決


「ねえねえ、リサ、高山さんって専務と関係があるって噂知ってた?」

噂好きなユウコが早速朝から話題を持ちかける。

話したくてウズウズしていたって顔をしながら。


「えーーー!?

まさかあの永瀬専務が?

全然釣り合わないじゃん」


根も葉もない噂だが、この手の話題は会社の女性陣から格好の餌食にされるのだ。

本当言うとそんな噂にはあまり興味がないのだが、噂好きのユウコの話に合わせてやるのも慣れたもんだ。


私の反応を見ながらユウコの目が輝く。

「そう、私もおかしいなって思ってたの。

でも、今回のコンペの担当に高山さんが抜擢されるなんて、思ってもみなかったし。

だって、専務とチームを組むってことでしょ?

専務だってどうせなら仕事のできる人間と組みたいじゃない。

それなのに高山さんが選ばれるって、絶対何か裏があると思ったの。」


ユウコが嬉しそうに笑いながら、息も尽かさぬように話す。