会社を出た私は駅まで小走りで向かい、電車に駆け込んだ。
ソフィアはここから一駅の繁華街にある。
向かっている途中、私は携帯のディスプレイに写る満面の向日葵を眺めながら、ケンジの事を考えていた。
逢いたい…
私の心は、こうしている間も次第にケンジに対する想いに侵されつつある。
だけど、そんな感情は認めたくはなかった。
私はいつでも愛されるべき立場の女なんだ。
そう。
男が私にハマって行く姿を見るのが、何よりも楽しくて仕方なかった。
そんな男がたくさん群がり、あらゆる手段で口説いてくる。
恋愛とはそういう男達を手玉に取り、都合よく利用するゲームのようなもの。
私が一人の男にハマってしまうなんて有り得ない事なんだ。



