天使への判決



「ところで…

もしも、もしもや…

こん中に朝戸を殺ったヤツ…

若しくは殺った人間を知ってるヤツが居たら、この後、正直に申し出て欲しい」


シュウイチさんは眉間にシワを寄せ、組の人間達を見渡した。

一人一人の表情を確かめるように…


「警察には売らんし、俺の中だけに留めとく」

そこまで言うとシュウイチさんは、胡座を組み直し、フウ…と軽いため息を吐いた。


「もしそういう事が組の中で合ってたとしても、誰にもわからんままならそっちの方が、中山組との関係も保てるちゅうこっちゃ」

シュウイチさんが組長の顔をチラッと見る。

組長はシュウイチさんの隣で終止、身動きひとつ見せなかった。

一切表情を変える事すらなかった。



「あと、皆は変な検索をすんなや。

…知らぬが仏や」


シュウイチさんは俺の方に目線を送り、ニコッと微笑む。

堅二…

分かっているやろな…


シュウイチさんの心の声が、俺の胸にズッシリとのしかかって来た。