天使への判決




俺はまずいと感じつつも、その視線に耐える事が出来ず慌てて目を伏せた。


何で俺を見ているんだ…

目を伏せているのにも関わらず、組長の視線が俺に注がれているのを感じた。

どうもたまたま眼が合った訳では無さそうだ。


俺の額にじわっと汗が滲み出て来る。


俺は上着を脱いで座椅子の後ろに掛けた。

額の汗は敢えて拭わない。



焦ってはいけない…

俺は何も知らない…

ナオキが何をしたのかも、何処に居るのかも…


考えれば考えるほど俺の心臓はドクドクと波を打つ。

そして額に滲み出ていた汗が自分の手の甲にポタリと落ちた。


俺が平静を装うとすればするほど、それは返って逆効果のような感じがした。

きっと俺はウソのつけない体質なんだ…