俺は緊張でカラカラになった喉を潤すため、目の前に並べられたミネラルウォーターに手を延ばす。
それを一口だけ口に含んで周囲を見回した。
そんな俺の様子を見て、隣に座っていた同期のタツヤが、眉間にシワを寄せ、心配そうな顔で話かけた。
「おい、堅二…大丈夫か…」
「ああ…」
俺は軽く頷き、ペットボトルの水をもう一度口に含んだ。
「傷はもう完治したのか…?」
「ああ…」
俺はナオキの事を考えていた。
無事に行方をくらましただろうか…
もしそうだとしても、ナオキに会うことは、これから先二度とないだろう…
ふと顔を上げると、一瞬だが上座の中央に座っている組長と目があった。



