天使への判決



「ここに居たらヤバイな…」

俺はテレビのスイッチを消した。


不思議な感覚だ。

今、俺を掻き動かしているのは、昔から連れ添ってきた朝戸が『殺された』という事実よりも、弟分のナオキが一人の人間を『殺した』という事実だった。


「ナオキ…俺とヨウスケはここには来ていない。

解るな?」


ナオキが頷く。


「お前はどこか、町から外れた田舎の方に逃げるんだ。

荷物は全て此処に置いていけ。

逃げた形跡が残るとまずい。

髪型は逃げた先でパーマを掛けろ、それから肌の色も変えるんだ。」


早口でまくし立てる俺の言葉を聞き逃さないように、ナオキは俺の目を見続ける。