ところが釣りをはじめてだいぶたつのに魚が一匹も釣れない。「えさとりにでもとられたか」と言って三太は竿を上げ畑からとってきたみみずを一匹釣り針にひっかけた。するとどこからともなく「三太さん三太さん」と声がする。三太は不思議がりまわりを見渡してみたが誰もいない。首をかしげていると「三太さん三太さん」とまた声がする。声がするほうをを見てみると
「アリャアリャ!」なんと釣り針にひっかけたみみずが三太にしゃべりかけていたそうな。三太は腰をぬかして驚いた。