私は今、渋谷の中心にあるキャバクラにいる。
高校生だけど、年をごまかしてお金儲けのためだけに働いている。
私はもともと、ド田舎に住んでいた。家が貧乏でそれを理由に学校でいじめられたりした。
だから、中学の時は必死に勉強して東京の私立高校に入学した。
もう、前みたいな貧乏生活がイヤだった。そこで見つけたのがこの仕事。キャバ嬢だった。
「エリナちゃん、今日もかわいいねぇ~。」
「え~、そんなぁ。ありがとうございますぅ~。」
エロおやじや酔っ払い。そんなヤツらに媚って、高級ブランドや金を貢がせる。
そうすれば、貧乏なんてスグ脱出できた。
高校生だからステキな恋や、大切な人だって探したい。
でも、キャバクラなんかに来るのはおっさんしかいない。
「ステキな相手なんて、現れる訳ない。。。」
そう思っていた。