「あーっと
そんなことゆーんじゃなくて……
ちょっと耳かせっ」
そういってお兄ちゃんは
拓冶に何かを囁いた。
すると拓冶は一瞬あたしを見て
顔を真っ赤にさせた。
「な、なんでそれ知ってんすか!?」
「あー、
んーなの見てたら分かるっつーの」
ん?ん?ん?
なんの話をしてるんだ?
あたしも混ぜてくれーい。
「まあ俺の言いたい事はそれだけだ。
じゃあ2人とも楽しんでこいな」
そう言って家に戻って行った。
なんなんだ、あの人は。
突然現れたと思ったら
すぐまたどっか行っちゃう。
よく分かんない人だ。
(↑お前の兄貴だろ)
「笑羅、行くか!」
「うん!!」
