あたしの声に気付いたのか
天使さんが振り向いた。



「あっ!朝の女の子!!」



「覚えててくれたんですかー!?_
すごく嬉しいです。
でもなんで声聞いただけで、
あたしって分かったんですか?」




普通分かんないでしょ?
朝会っただけだよ。
あたしならすぐ忘れちゃうね。




「うーーん。
なんでだろうね。
でも俺、耳だけはいいからさ」



“いやいやいやいや。
耳だけじゃなくて、
全てがパーフェクトですっっ!!!”



なんてツッコミを、心の中でいれてみた。



「あっ!それより
なんで天使さんなの?」



天使さんは疑問に思ってたみたいだ。


そういわれれば、天使さんにもちゃんと名前あるよね?




…………。





「すいませんっ!
天使さんってのは、あたしが勝手につけた名前なんです」



「あっ。そうなんだ。
天使さんなんて初めて呼ばれたよ」



「本当にすみませんっ!
見た目がすごく天使だったもので…」



「ははっありがとう。
全然いいよ」



天使さんが笑った。



その笑顔がすごく天使な感じで、キュンってきた。



「あっ!
俺の名前は玉木聖馬(たまきせいま)
あと、敬語とかやめよ?」


“ニコッ”


「え?あっはい!
…じゃなくて、うん///」


だから笑顔やばいって....