その一部始終を見ていた朋香は唖然としていた。



そして我に返り、



「ちょっと笑羅!
あたしのこと忘れてない?」




突然横から喋りかけられたあたしは、



「え!?あ、忘れてた(笑)」



我ながら正直な発言だ。




「忘れてたじゃないわよー!
そんでもってその人誰?」



朋香はだるそうに立っている拓冶を指差しながら言った。




「あ、拓冶?
んーとねぇ…さっき友達になったの」




「いや、それはさっきの分かったけど…
どうしてそうなったのよ!」




朋香はなぜかあたしに早口で話す。




「えーそれはねぇ……」



あたしは朋香から逃げてからの事を話した。



途中から話すのが恥しくなって、
拓冶に話してもらったんだけどね。