クライモアー

そう聞かれるたびにあたしは首を傾げる


自分でも分かるぐらい笑顔が引きつってるのが分かった



精一杯、大人になろうと頑張っていたけれど、年齢が年齢だ。


どんなに頑張っても、全部年齢が邪魔している


どうにもならない



もう分からなくなってしまった。


頑張ることも、

何が大人なのかも。




毎回、もっちゃんはあたしをキツく、苦しいぐらいに抱き締める



もっちゃんの温もりが、冷えたあたしの体に染み込む…



この包み込まれるようなギューがあたしは大好きで、

この時だけは何もかもを忘れられた