お母さんには、時々

駿の話をする。


そのとき、お母さんは、一瞬、本当にほんの一瞬だけど顔を曇らせる。

竹村のことは忘れていなかったけど。


もう1度会える可能性だって0に近いんだから。


私は、今に恋してるんじゃない。


過去に恋してるんだ。


って、やっと認めて。


駿のことをスキになろうと決めた。